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zoom RSS 小学校5年生社会科学習指導要領

<<   作成日時 : 2008/06/03 20:58   >>

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教育学部の教員にとっては学生の教育実習の研究授業を見に行くことが重要な業務である。今日は5年生の社会科の授業を見学した。

5年生では産業学習と言って、農業や水産業、工業、情報通信業など産業別の学習を行う。今日の内容は水産業で、近年漁獲高が減少している理由をグラフなどを参考にして考えるというものだ。

難しい。200海里といった用語や細かなグラフなど、5年生にこれはどうかと思われる。また産業ごとに細かな工夫や仕組みを学習するが、それが他の場面に転移するかは疑問である。これは授業の内容よりも、学習指導要領上の問題と思われる。

現行指導要領の5年生で産業学習の目標は次のようになっている。
・我が国の産業の様子,産業と国民生活との関連について理解できるようにし,我が国の産業の発展に関心をもつようにする。

そこで農業や水産業を扱うならば、日本全国の自然的特色を知っておくべきであろう。ところが、4年生までの段階では、身近な地域と都道府県内レベルの調査活動が主体で、全国さらに世界は取り扱わない。そのため4年生の社会と5年生の社会で大きな断絶が生じている。国土の自然環境は5年生の後半に入っている。

いつからこうなったのか。

平成元年の指導要領をみると、
4年生の社会科の目標で
・自然環境としての国土の特色や自然条件からみて国内の特色ある地域における人々の生活の様子について理解できるようにし、広い視野から地域社会の生活を考える態度を育てる。
ということになっており、4年生段階で国土についてある程度学習してから5年生の産業学習に入る。

これは授業時間削減によって生じた矛盾だと推測できるが、ひどい話だ。

次の指導要領では次のように改善されている
・3・4年生で都道府県の位置と名称、外国とのかかわりを学習
・5年生では産業学習に入る前に国土の自然などの様子について学習

これで多少よくなると思われるが、果たして産業学習が5年生に存在する必要があるのかという疑問はぬぐえなさい。むしろ日本地誌とした方が流れ的にも内容的にも適切と思われ、高度な判断が必要とされる系統地理学習は中学校の方が適切と思われる。
5年生の産業学習は昭和30年指導要領から延々と半世紀の歴史を持つが、その効果はどれほどのものだろうか。

過去の指導要領
http://www.nicer.go.jp/guideline/old/

現行指導要領
http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/990301/03122601/003.htm

新しい指導要領
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syo/sya.htm

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